「これもいずれ、赤く変わるわ」

ブログタイトルに意味はない

ミュージカル『ヘタリア ~in the New World~』(ヘタミュNW)雑感  

 

 

 

 

・二回しか観てない
・思ってること書いてるだけだから読みづらい
・記憶あやふや
・世界史もあやふや
・劇中の描写に否定的な意見が含まれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミュージカル『ヘタリア ~in the New World~』(http://musical-hetalia.com/)、観ました。
 公演初日に「ヘタミュ」カンパニーが卒業との発表(後にヘタミュライブ(略称ヘタライ? ライブ?)が発表)され、座長・イタリア役長江崚行さん率いるカンパニーが創り上げるヘタミュはNWが最終作とのことで……寂しい…。『ヘタリア』は原作やアニメには目を通してたので、第一弾発表当初はミュージカル成功するのかなって不安だったんですけど結果的に良いものを積み重ねてくれたと思っってます。ありがとうヘタミュ。もっと観たかった。まあ……ヘタミュシリーズ、©が「日丸屋秀和幻冬舎コミックス」なんで集英社から出てる「World☆Stars」が含まれないから6巻分しか原作ストック無いわけで…ヘタミュは第四弾…ないだろうなとは…薄々感じてましたけども…。これNWの次があるとしても焼き直ししかできないでしょって…。
 ライブ幕張メッセイベントホールなんでチケット戦争が過激化しないと嬉しいです!!!!!! あと事前物販お願いしますホントに。物販列捌けなくて並んでる間に曲始まるとか嫌です。それがヘタミュカンパニーとの最後の思い出の1ページになるなんて絶対嫌です。だから事前物販お願いします……………。


 さてNW本編の話。
 WW2終戦後、枢軸が「解散」し日本(演・植田圭輔さん)が焼け野原でせっせと立て直そうとしてる描写から、「現在」は1945年9月から1953年の間か? 劇中終盤は本来桜が咲いていてもおかしくないっぽいので冬の終わりから春先かもしれない。NWは大筋がオリジナルで、回想シーンが原作でも描かれた場面になってる。原作は終戦直後って描かれてないので新鮮。時代故なのか枢軸組(イタリア・ドイツ/上田悠介さん・日本)、特にイタリア・ドイツが結構性格違ってるように見えた。なんか焦りすぎてない? この性格は大変な時期を反映してるのか…? 
 イタリアやドイツがプロイセン(演・高本学さん)の書き残した「俺様日記」を開くことで舞台に展開される回想世界(過去)と「現在」を観客は行き来するわけだけど、こう、過去と現在が入り組んだ作品好きです。面白い。でも原作知らずに観た人は過去と現在の区別ついてただろうかってちょっと心配してたり。
 回想世界でちょっと不思議というか疑問というか…プロイセンがこう、「俺様が支配している」(超絶あやふや)、という、回想世界はプロイセンのコントロール下にある、みたいな台詞あったと思うんですけど、原作読んでいた身としては…プロイセンが支配していて…フリッツ親父(フリードリヒ2世)……え…?って…。いや、テレジア様がごっついのはわかる。わかるというか、プロイセンから見て彼女(というか、オーストリア(演・ROUさん)の人間)は敵なんだから。いやでもさ、「俺様日記」に書かれているフリッツ親父は美化されてると思ったんですよ。確かに原作のプロイセンとミュのプロイセンを混同するのは良くない。筋を書いている人間も表現する場所も違うんだから原作と全く同じプロイセンだとは思うべきじゃないって(これは他のキャラにおいてもそう)考えではある。…それでも…「プロイセン」の擬人化が書いた日記を元にした世界であの大王がよぼよぼのおじいさんとして出てくるのは…ちょっとショックだったというか……継承戦争の時40歳くらいらしいし…尚更ないだろうと…思ってしまったのです…。困惑しすぎて二度観ても笑えなかった。
 もう一つ疑問に思ったのはヘタミュ世界の「国」たちってどんな存在なんだろうってこと。原作だと、人々が生活しているといつの間にか生まれているっぽい。その住んでいる人々の人間性や身体の特徴を反映させたかのような性格と身体を持ち、国が亡びてしまうと消滅してしまう。経済が悪化すると風邪をひく。国そのものに影響されてるらしい。不思議な存在。終盤ドイツが、目を覚まさないイタリアが消滅するんじゃないかって焦るわけですが、…まあ原作の設定だと消滅は有り得ないわけで。確かにイタリアも負けたけど、どこかに併合されたわけではない。併合されたとしても、原作では「地方」として残ることもあるようだし、あの時期にイタリアという「国」が消滅するなんてことはないだろう。…最初はドイツが若く、他の「国」の消滅を知らないから目を覚まさないだけでテンパってるのかと思いきや、中国(演・杉江大志さん)もなんかイタリアの身が危ないみたいなこと…言ってた…? うーん…? ヘタミュの「国」ってどういう存在なの…? 序盤ですれ違ってしまっていたドイツとようやくイタリアが仲直りできてってとこでイタリアが倒れ、約束を果たすためにイタリアを背負って一生懸命日本に向かうドイツの姿は感動した。泣くかと思った。友人のために頑張るイタリアの姿もそうだけど、今作この二人の演技すごかった。「いや…消えないだろ…」って冷めた思いが出てきちゃったので泣かなかったけども。「原作とミュージカルは別だから!」って思うようにしてても駄目だった。
 上記二箇所で私は冷めてしまったが、全体では結構笑ったし楽しめた。公演数多いのにやたらと日替わりアドリブぶち込んでくるし。どうも公演始めの方はプロイセンがアドリブ絡まれて慣れてなさそうな一面が観られたらしい(見たかった)。東京千秋楽のイギリス(演・廣瀬大介さん)がフランス(演・寿里さん)の袖水一気飲みチャレンジして失敗してたのすごい笑った…。GWのこめりおじさん(アメリカ/磯貝龍虎さん)方式また使うとは思ってなかった。ちびたりあ可愛かった。神聖ローマはごつかった(かわいい)。ロシア(演・山沖勇輝さん)が「16世紀に誘ってあげる。君が嫌って言ってもね」(あやふや)って台詞がおそろしあって感じしてね、「Justフランスだけ殴りたいから中立に回る」のような「あ! ここ漫画で見た!」っていうのがあると嬉しくなったり…。
 なんか否定的な意見のほうが長くなってしまったけれど、私はヘタミュが好きです。ありがとう、楽しかった。CDライブの物販で出ますか? ライブ後に出してくれてもいいですよ? それまではDVD何度も再生して待ちますから。

 また花が咲くその時、待ってます。