「これもいずれ、赤く変わるわ」

ブログタイトルに意味はない

間延びの記事

ひとつ前の記事でも書いたのですが

『MESSIAH』シリーズが最新作『黎明乃刻』をもって完結しまして。

……次の展開も発表はなく。

私が万夜様を追いかけるのはここで一区切り、ということになってしまった形です。(黎明タイムシフトとDVD発売はありますけどね)

 

なので、まあ、

万夜様の布教から始まったこのブログ。

一度くらいまとめてみてもいいかなと。

 

私のなかで刻の区切りをつけたいなと。

 

決意表明のための記事でした。

こういうことしないと絶対やらないので。

 

区切り記事かいたらこれは消します。

迎えた夜明けに祝福を

 『MESSIAH 黎明乃刻』大千秋楽おめでとうございます。そして、キャスト、スタッフの皆様、全19公演お疲れ様でした。

 上演時間約150分+カーテンコールの濃密な時間。席にいる間で気を抜くことを許されたのは暗転の瞬間くらいでした。(体力ないのに朝から仕事→観劇(木曜夜)→朝から仕事→観劇(金曜夜)→観劇(土曜昼)→観劇(土曜夜)なんてスケジュール組むのメサイアくらいです。メサイア以外ではしません。)

 初日で観て、チケットを増やし、劇場に入る度に新しい発見をさせてくれた良い作品でした。心身の調子を考えてチケットを取りスケジュールを組む人間なので、普段あまり増やすことはないのですが…もう少し体力つけてあと何回か劇場で観たかったな…。

 

(以下は全ての文末に「※個人の感想です」がつきます)
 黎明乃刻、作品についての話をします。
 観た直後に感じたのは、よく黄昏の荒野までの人間関係をまとめられたな~!ってことでした。
 小暮(橋本真一さん)、雛森(山本一慶さん)、園(ユラン)(村上幸平さん)の三人の関係、元照る日の杜の御神体と信者だった穂波(セレブロ)(石渡真修さん)と及川昴流(メテオリット)(三原大樹さん)、そして万夜様(長江崚行さん)と杉浦レネ(近藤頌利さん)…。開幕時点でこんなに問題抱えた人間関係が存在しているのに、終わる頃には概ね解決しているんですよね。各々にもう一作品分の描写がほしかったな…とは思いましたが、限られた時間の中で、シリーズ完結作を謳う『黎明乃刻』でまとめてくださったことに感動と感謝でした。ありがとうございます。
 新キャストである藤戸(山崎大輝さん)とラスール(菊池修司さん)が所属する公安五係特殊部隊(通称「ヒガンバナ」)も良かったな…。メサイアはサクラ候補生の戦いを描く作品である以上、構造として日本対他国(刻シリーズなら北方連合)もしくはテロ組織(第三の闇、照る日の杜など)になるわけで。その構造の中にはサクラと対照的な存在が何人も出てきたと思うんです。今回はヒガンバナの二人がそうかな、と。メサイアを持たない公安五係。藤戸は台詞でメサイアを否定し、そして二人とも誰かに助けられることを望まず誰かを助けることもなく一人ずつ散っていく様が儚くて…。コードエッジでヒガンバナスピンオフとか出していただけませんかね。
 それにいろいろなところで刻シリーズ過去作品の要素が散らばっていて(例:OPスクリーン映像)、複数回観るうちに「これはあの作品の…!?」となれたのが幸せでした。私は刻シリーズと鋼ノ章(DVD)しか知らないので、それより前からメサイアを追いかけていたファンの皆様には「ここは!」というポイントがあったのかな?


 そしてこの記事の本題。
 私がこのブログを更新するからには書くことは万夜様のことです。(他登場人物についても思うものは勿論あるんですが、私では拙い言葉にしかならなそうなので、割愛)

 万夜様ってご家族いらっしゃらないんです。いや突然何書いてんだこいつと思われるかもしれないんですけど!! いないんですよ! 両親はいたでしょうけれども、赤子の頃教団に拾われた万夜様は両親を認識してなくて、家族を知らないんです!*1
 なら照る日の杜では?あそこは『月詠乃刻』で園が信者のことを「家族」と形容していたじゃないか、照る日の杜では一同互いを家族のような関係を形成しているのでは…?と推察できますが、その中に生まれながらのご神体であった万夜様が入っていたとは考えにくいです。信者にすら顔を晒さないのがご神体なので(だから謁見を許されたことのある柚木小太郎ですら顔は知らなかった)……。
 照る日の杜では誰も彼もが万夜様を神様として扱った。神樹さまでなくなった後は、『月詠乃刻』で柚木小太郎の、たった一人の神になった。『黄昏の荒野』までの万夜様は「神様」で在り続けていた。
 そして迎えた『黎明乃刻』での杉浦レネのあの言葉。

「俺のメサイアになってくれ!」
「俺は、お前と家族みてえな関係になりてえんだ」

 初日に聞いたときは、そう来るか~~!!!!杉浦レネはそう来るか!!!!君の!アプローチはそうなのか!!!!と悶えそうになりながら耐えていました。
 万夜様と小太郎は互いにたった一人の神で、お互いの唯一無二なんですよ。「たった一人のための」神様。だからいくらレネが新しく与えられたメサイアと言えど、万夜様はレネの神様には断じてならないだろうと考えてました。レネの方も神様を求めてはいなさそうでしたし。
 でもレネが万夜様と家族(みたいな関係)になるのならそれはそれでまた別の唯一無二では!!?と…。万夜様にとってのたった一人の家族…レネにとっても(本人の言では血の繋がった家族は全員喪ったようなので)守るべきたった一人の家族なのでは…?
 このやり取りの後に起きた対藤戸戦にある、
 「見せてやろうぜ、メサイアってのがどんなものか!」
 「…ああ、そうだな!」
で構える二人の姿に小太郎の姿も見えてしまい、「これが…メサイア…!」と私の精神がクライマックス。ただでさえ直前のガラ(輝馬さん)対ラスール戦でガラの恰好よさにしびれていたし、畳みかけるように小暮、雛森、園の結末が来るのは本当しんどかった。

 すべての人々に平等な闇であれと名を付けられた万夜様が、月詠と黎明を越えたことで夜明けを迎えられたのなら、祝福する他にありません。
 本当におめでとうございます。

 

 更なる万夜様のご活躍をこの目で見る機会が与えられるように祈って。

 

*1:原作小説『月詠乃刻』物販会場購入特典書き下ろし『誰がために生まれ変わる』より「(略)すぐにどっかの赤ん坊拾ってきて新しい神樹さまにしたてあげるつもりのくせに」 楽天等でCODE EDGE2巻のSS付版電子書籍を購入すると読めます

黎明が来る

 こんばんは。生きています。

 

 『月詠乃刻』を昨年春に観劇して以来、私の心はあの桜とともに置き去りにされたままです。月詠乃刻』って上演2018年春で合ってますか???? ほんとうに丸一年経ったんですか!?

 万夜様療養中の幻夜を見、万夜様が新たなメサイアを得た黄昏を超え、そしていざ黎明を迎えることとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。私は死にそうです。

 黎明前にブログ更新するか~~~とぼんやり考えていたら本日あらすじ(と物販情報)が更新されたからです。

messiah-project.com

 

 『黎明乃刻』は小暮・雛森ペアがメインとわかっていつつも、万夜様に何か起きないわけがない。そんな気しかしません。

 

 

 ただ、その、なんといいますか

 迎える黎明と、その先を生きるであろう万夜様には

 救いが訪れてほしい、とだけ思っています。

 

 『月詠乃刻』での万夜様の台詞の1つに、

  「気安く呼ばないでくれる、穂波」

 というものがありました。

 穂波からの「万夜」と名前での呼びかけに対する言葉です。

 万夜様にとって名前で呼ばれることが「気安い」、名前で呼ぶ(呼ばれる)ことに価値があるのなら、万夜様が「小太郎」と呼び続けた彼は昔から太陽で、神様なのだと痛感しています。

 その神様を月詠で喪い、黄昏で一人になった後の万夜様の姿は見ていて辛かったといいますか、

  「僕は生きて、あいつのためにも戦い続けなきゃいけない!」

と半ば叫ぶように口にするのを見て思うところがあったというか。まだ上手く言語に表せないです。 

 

 私個人の考えとしては、月詠で散ってしまった柚木小太郎は今でも御池万夜のメサイアなんじゃないかと。月詠のラストで相方を救い、そして今もなお御池万夜の身体を生かしているのは他でもない柚木小太郎ですから。

 ただ、月詠で神様を喪った万夜様にかかる精神的な重圧から救うメサイアになるのは杉浦レネ…なのか…なれるのか…なれるといいんですけども。今の万夜様にはまた別の救いが必要だと思ってるので。そもそもそこまでストーリーが続いてくれるか?という不安のほうが大きい悲しさよ。

 柚木小太郎と杉浦レネのどちらかだけが万夜様のメサイア、でなく、二人ともがそれぞれ別の意味…別の役割?でなってくれないかな…とほんのり願っています。万夜様が月詠の先を生きている限り柚木小太郎は間違いなくメサイアであるし、小太郎が今救えないところはレネが救ってほしい…という。

 そしてその時には、万夜様もレネが抱える(現時点では抱えているであろうという推測ですが)闇からも救える間柄に……な…なれるか…?万夜様がレネに心を許せる図が全く思い浮かばないので不安しかない。とりあえず祈るしかできない。

 

 

 運良く『黎明乃刻』は初日を観劇できるので、数日後が楽しみです。

 生きてシアターGロッソから帰れますように。

 

 

 

 

絶望と未来の物語。神の物語。

先日、舞台MESSIAH『月詠乃刻』観てきました。

まだまだ公演もありますし、内容についてはここで触れるのは控えます。

が、
これだけは言いたい。
良い作品でした。

東京千秋楽(22日夜公演)以外であれば、東京公演のチケット(金夜、土昼夜、日昼)はまだ手に入るようなので、もしお時間ある方は是非観ていただきたい。シアターGロッソにて上演してます。
万夜様をお好きな方も、そうでない方も、彼の姿は目と心に焼き付くと思います。
人が迷い、人が自分の信念を貫き、人が神になる物語。





蛇足
月詠を浴びた私は現在情緒ジェットコースター病を発病しています。初めて観たときは「え……(絶望)」で、2回目以降の観劇直後は「生きる~!!」ってなるんですが家に着いた後は「しぬ……」「…いや生きよう、生きるの楽しい!」「……しぬ…」という、躁と鬱を繰り返してる状態です。
たすけてほしい。

あと万夜様ダイマ記事が結構見てもらってることに気づいたので、近々文章整えたいです。

明けまして

おめでとうございます。

こちらは数ヵ月ほど放置してましたが、変わらず元気に生きてます。


昨年12月にあったメサイアトークミッション'17で舞台新作『月詠乃刻』上演決定が発表され、その後の公式アカウントTwitter企画内キャストコメントで「照る日の杜」が出てくると言われ

心中全く穏やかではありません。

新キャストやメサイア初の「卒業後のサクラ」に主軸を置かれた作品とのことでそういう意味でも楽しみです。早く4月が来ないかしら。

とりあえず今年も万夜様を心と財布が許す限り推していくつもりですのでよろしくお願いします。

御池万夜様は、いいぞ

※この記事は信者による万夜様のダイマ記事です。

※原作小説(講談社文庫版)・舞台『暁乃刻』(以下、「『暁』」・映画 外伝『極夜 –Polar night-』(以下、「『極夜』」)のネタバレを多分に含みます

※9月24日に千秋楽を迎えた舞台『悠久乃刻』(以下、「『悠久』」)のネタバレはしていません

 

 「御池 万夜(みいけ まよ)」(以下、「万夜様」)とは高殿円先生著の小説を原作とし、舞台・映画・ドラマで展開している『メサイア』シリーズ(MESSIAH PROJECT -メサイア・プロジェクト-)登場人物の一人である。

 『メサイア』シリーズの展開・世界観については他の方が紹介しているものがよっぽどわかりやすいと思うので『メサイア』シリーズ自体を知らない方は、以下にいくつかURLを貼りますのでまずはそちらを参照してください。(どれか一つに目を通していただければ充分だと思います)

 

genkinaotaku.hatenablog.com

togetter.com

 

bonbonnikunikuoniku.hatenablog.com


 

 

 

 『メサイア』には数多くの魅力的な登場人物がいる。その中で一番好きというか、気になって仕方ないのが万夜様なのだ。私は『極夜』からメサイアを追いかけ出した人間なので、『極夜』以前に卒業してしまった登場人物をちゃんとは知らないというのもあるのかもしれない。他の登場人物を知っていれば、万夜様にここまで引き込まれることもなかったのかもしれない。

 

 

 ……。

 

 深いことを考える必要はない。

 私はとにかく万夜様がいいと感じているのだ。だからダイマ記事を書いてるのだ。

 時期的に今が一番いいタイミングだと思うし。 

 

 この記事は万夜様のダイマ記事だけど、別に万夜様があなたのツボに入らずともかまわないのだ。ここをきっかけに『メサイア』が気になって原作小説でも配信されてる舞台作品でもレンタルできる(らしい)映画作品でも目を通してくれればいい。そして『メサイア』に嵌ってくれたら良し。万夜様沼に落ちてくれれば尚良し。  

 

 では万夜様宣伝パートに入ります。

 

 ①お名前

 記事の冒頭にも書いたが「御池 万夜」が万夜様のお名前である。綺麗な響きと漢字ではないか……。「万の夜」と書いて、「まよ」。可愛らしい。万夜様は男性なのだけれど、このお名前でどこか中性的な雰囲気を漂わせている。字面だけで沼へ近付く一歩を踏ませそうだ。実際私は名前だけを見た段階で引き寄せられていた。なんて恐ろしい。この名前を思いついたのは原作者高殿先生なのかそれとも違う方なのかはわからないけれど万夜様にこんな素敵な名前を与えてくださってありがとうございますとお伝えしたい。勿論お名前以外にも魅力はあるのだが(後述)、本格的に信者の道を歩み出してからはこのお名前の威力も相まって「御池万夜」という文字が「尊い…」と感じるようになった。

 名前が魅力的なキャラは総じていい。小説漫画アニメといろいろ見てきて私はそんな法則を見出した。万夜様はいいぞ。 

 

 ②経歴・能力

 ざっくり説明すると「山中に本拠地を構える新興宗教団体で生まれながらのご神体様」。「万夜様」と呼ばれる理由、万夜様好きが自らのことを「信者」と名乗る理由はここが少し関係している。「ご神体様」の肩書はお飾りかと思いきや、実はどうも特別な能力(人間離れした能力でも、頻繁に使用されるものでもないので作中では「普通」と思ってくれて構わない程度)をお持ちらしい。経歴・能力どちらも、まだ全貌も詳細も判明していない。ミステリアス万夜様。台詞からの考察が捗ってしまう。万夜様は何が見え、何が出来、「ご神体様」であった頃は何をしていたのか……原作小説や今までの舞台作品で垣間見えたものから察するに、…まあ、その、………端的に表現して「闇」……。

 でもこの闇も正直魅力の一つだと思っている……とにかく万夜様の出演作を観てほしい。大丈夫、万夜様はまだ三作品(『暁』『極夜』『悠久』)しか出演されてないぞ! (次回作まだ発表ないけど)まだ充分追いかけられる! 『暁』はDVDが出ているし『極夜』は今月末にはDVD発売予定、最新作『悠久』はなんとネットで冒頭20分が無料で観られるし全編有料配信中だ!(2017年10月5日時点での情報です)

 『メサイア』登場人物は出自やら過去に闇を抱えている人物が多いが、どうも万夜様はそれまでとは別方向の闇を見せている。ミステリアスで暗い過去を抱えたキャラが好きな方、結構いるでしょう? 万夜様おすすめですよ! あ、ちなみに、一度目の死因は新興宗教団体の信者による滅多刺しだ。おまけに戸籍がない疑惑もある。基本プロフィールに闇の上乗せしてどうするの万夜様。

 

 ③性格

 正直言おう。

 

 万夜様は性格に難がある。信者の贔屓目で見たってそう思う。

 

 なんというか、(現段階では)思ったことをすぐ言ってしまわれる。悪い意味で素直な方なのだ。しかも初期はサボりがちというか…同期と比べて不真面目。で、その発言が癪に障るというか……不謹慎なことだったり……反感買うような発言だったり……実際そんな発言を何度もしては同期の「柚木 小太郎(ゆぎ こたろう)」(比較的常識人)に叱られている(でもやめない)。傲岸不遜と表現したらいいのか……「万夜様」呼びの由来のもう一つ、ド新人時代の万夜様が『極夜』で全然打ち解けていない先輩サクラ候補生に対して

 

 

「万夜様って呼んでよ! まよたーんでもいい!」  

 

 

 とか言う場面があるのだ。  

 

 本当に。  

 

 マジで。私の幻聴ではない。(だから万夜様好きは彼のことを「万夜様」と呼ぶのだ。御本人がそう呼んでと仰っているからにはそう呼ぶしかあるまい)

 ちなみにこの後先輩に「ふざけてんのか」って言われてました。至極真っ当な反応である。

 映画館でこれ聞いた時(まだ万夜様の簡単なプロフィールしか知らなかった。動く初万夜様だったのだ)びっくりしたわ。まだ親しくもなってない先輩に至近距離でこんなこと言うんですよ。しかもこれ万夜様御本人としては冗談じゃなくて本気だと思う。こわ。

 でも少し考えてほしい。

 ②で述べた通り、万夜様は山中でご神体様をされていた身だ。で、21歳(推定)の時に刺殺、その後の蘇生処置を経てサクラ候補生になるのだが……どうも世間一般に「学校」と呼ばれている場所には通ったことがないようなのだ。「ご神体様」という崇められる身分を持ち閉鎖空間で人生の殆どを過ごしてきた……つまり、万夜様に普通の感性が備わっているわけもない。元「ご神体様」がキリキリ真面目に働くわけがない。それを思うと、先に挙げたものは万夜様にとって「当たり前」なのだ。

 だがしかしそんな万夜様だって成長される。万夜様を少しでも「いいな」と思った方はとにかく『暁』・最新作『悠久』の2つは見てほしい。万夜様の成長がわかるし、『悠久』には過去最高に沼へと引き寄せる力を持った万夜様の見せ場(個人の感想)だってある。

 初期は少し癖の有るキャラが人間的に成長していく過程って良くないですか? そういうキャラが好みな方に言いたい。 万夜様はいいぞ!

 

 ④戦闘スタイル

 『メサイア』シリーズはその作品色もあってか殺陣が多い。登場人物は各々の戦闘スタイルを持っていて、万夜様のスタイルは蹴り主体のもの。メサイアスーツ(サクラ候補生の制服みたいなもの)は上着(?)の裾が膝上まで来ているので、万夜様が蹴る度にひらひらして美しい。舞のようですらある。

 そして更に、万夜様は敵を煽りがち…というか、サディストの気が滲み出ている。敵を足蹴にする時は微笑まれている。『暁』では倒れ込んだ敵の肩を叩き、自分の方へと意識を向けさせてから顔面を蹴り飛ばされていた。こわい。戦闘シーン以外だと仏頂面がスタンダードみたいなところがあるので、万夜様の微笑みは結構貴重だったりするのだ。信者としては万夜様が楽しまれている姿が好きなため万夜様参加の戦闘シーンは目が離せない。だが万夜様は露骨なサディストではない(露骨なサディスト(戦闘好きタイプ?)は他にいるのでそっちの方が好きな方は『悠久』を観てみよう!)のもいい。隠れサディスト(?)。慣れないうちは動き回る万夜様を見つけるのは大変かもしれないですが、そのためのDVD&配信だ。早戻しすればいい。繰り返し見ていると戦闘スタイルが皆違うことも見えてくると思う。

 美しく戦うサディスト(ちなみに銃も扱う)、好みに突き刺さる方絶対いるでしょう。 万夜様はいいぞ!!!

 

 以上、万夜様信者による万夜様ダイレクトマーケティングでした。 今回は「御池万夜」についてしか触れませんでしたが、万夜様を演じられている長江崚行さんの演技も大変良いのです。設定も良いのに長江さんの演技で魅力が何割増しになったのかもう考えることも出来ない。演技に関しては私は語れるほどの知識を持っていないのだけれど、とにかくいい。少なくとも私はそう思う。長江さん演じる万夜様の魅力、現時点での一番は『悠久』だと思います。『悠久』を観て欲しい。今を逃すと来年2月のDVD発売日まで観られません。万夜様が気になった方はとにかく『悠久』を……!!(『暁』→『悠久』と2つ観てもらうのが一番いいけど余裕ないって方は『悠久』だけでも観てほしい)

 この記事で万夜様が気になった方、今がチャンスです。次回作(未定)では万夜様と同期達のメイン回がほぼ約束されています。それまでに3作品の履修を済ませましょう。今から万夜様沼に落ちても大丈夫、生万夜様の供給はあります!(たぶん)

 更になんと今なら有料配信で『暁』『悠久』が3000円あれば観られます。DVDは一枚だけでもその二倍近くするのでお買い得です。「ちょっと気になる…でも買うほどじゃないかなぁ…」って方は『悠久』冒頭20分を観てから買うか買わないか再考してください! 「この記事で万夜様に魅力は感じなかったけど『メサイア』世界は気になる…」という方は全編購入をご検討ください!

 

 

 『暁乃刻』

 配信

 GyaO!ストア(1000円/7日間 11月7日まで) 

 舞台「メサイア-暁乃刻-」 - 動画|GYAO!ストア|アニメ

 

 DVD

   

 

外伝『極夜 –Polar Night-』(10月25日発売)

 

『悠久乃刻』

 配信

 GyaO!(冒頭20分無料版 10月31日まで) 

舞台「メサイア-悠久乃刻-」 プロモーション映像-動画[無料]|GYAO!|アニメ

 GyaO!(全編 2000円/5日間 11月5日まで) 

舞台「メサイア-悠久乃刻-」 アーカイブ配信(本編のみ) - 動画|GYAO!ストア|アニメ

 DMM(2000円/5日間 10月31日まで) 

DMM.com [舞台「メサイア ―悠久乃刻―」] 映画ドラマ動画

希うのは死か/乞い願うのは救いか

messiah-project.com 

 まずは『メサイア 悠久乃刻』大千秋楽、おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。1ファンとして、誰一人欠けることなく全19公演を終えられたことを本当に嬉しく感じています。そして感動をありがとう。メサイアって良いものですね。 

 あらすじを見た時はどうなることかと思いましたが、有賀・加々美の二人が揃ってチャーチを卒業できて…よかったです…。ハングドマン(神門シン)も…彼が迎えた結末が幸福なものだったか、と問われるとなんとも微妙なところなのかもしれませんが、非常に魅力的でした。『暁乃刻』から出て今回いい役割持っていったサリュートや、サリュートと同じくボスホート所属の隠しもしないサディストのスーク、初々しいけど絆を見せつけてくる研見会組の小星&東間、死体が確認できてないクズおじことチェーカー、幕間の癒やし黒子&Dr,THREE、片脚が不自由でも戦える一嶋……誰も彼も…魅力的で……メサイアこわい…今後好きなキャラが卒業しても「〇〇が出てるなら…」って観に行きそう……。メサイア商法……。メサイアはずるい……万夜様本命なのでこれからよりいっそう私の口座から諭吉が一人二人と姿を消す……… 


 … 

 ……… 

 …………まあ新世代組(万夜様・小太郎・小暮・雛森)が全員卒業するまでは絶対観に行き続けるんだろうけど!!!!!!!!! 皆闇が深すぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!! これ各々どうやって乗り越えるの!!?!?!?!????? 
  
 特に万夜様の卒業…ここまではなんとしてでも生き続けて観に行く所存。これ観ずに死ねるか。
 四人の結末は一体どうなるのか。誰か欠けるのか、欠けずにサクラになれるのか。いつか闇が底まで明かされる日が、光の射す日は来るのか……。




 『悠久』ではどかんと新世代組の闇の上澄みがぶっ込まれて、まあ、その、万夜様信者は大変辛かったです。有賀・加々美が苦難を乗り越え迎えた卒業を「おめでとう~~~~~~~~;;;;」って祝いたい正の感情と新世代組に対する「お前ら!!!!!!!!!!!!」って大混乱な負の感情がごちゃまぜに…。特に万夜様と小暮が原因だけど次以降でどうせ小太郎と雛森も何かどかんと出してくるんだろ。知ってるぞ。油断しないからな!!!!! 
 このブログ初記事から万夜様万夜様言ってるやつが無事で済む話じゃなかった。は~~~~~~~~高殿先生の書き下ろしも万夜様関連でね!!!! 書き下ろし終盤に“みことのり”とかいう謎イベントが詳細も明らかにされることなく出てきてね!! 『悠久』は本編も物販も殺しにきおった!! 苦しいけどありがとうございます!!!!!!! いつか「照る日の杜」が本編にがっつり関わってくるんだろうなぁ…。 

 この苦しさをどうにかしたくて相変わらずの考察(妄想)をしました。有賀・加々美に関しては、『極夜』からの新参者が語るのも良くないなと。『鋼』も見られてないことですし…。ただ、そんな新参者でも、心の底から卒業おめでとうと言いたい。二人揃って、過去を乗り越え、大事なものを抱え、美しい太陽に向かって飛び込む姿は美しかった。貴方達ならこの先の困難を乗り越え、二人の望む世界へ一歩ずつ進んでいけると信じている。

 今回は万夜様だけでなく小太郎に関しても少し。彼についても考えないといけないところまで来ましたので。 
 台詞は配信のあった東京千秋楽準拠です。


 ではまず小太郎について。 

 自分の死因に関わりのある「照る日の杜」を恨んでいるのかと思いきや、「照る日の杜」じゃなくてご神体様ときた。これは本当に予想外。ご神体様が何をしたか気になるね。胃痛の気配がする。ま、万夜様…。 
 「奴は信仰を理由に人の命を踏み躙った。…それから…」の件を言葉濁さずにはっきりと口にしてほしい。話し相手である万夜様が小太郎の好感度稼げてないから聞き出せないのか。柚木くん今万夜様への好感度どれくらいなの? いや聞かなくても低そうなのはわかるわ。(でも他人に言い触らしそうにないことを万夜様に伝えた辺り、多少の…信頼…?はあるのかな。『極夜』→『悠久』の時間が経ってるもんね)ご神体様殺したいって聞いた時は自分の人生関連で恨んでいるんだと思っていたけれど、どうもそうではないらしい。小太郎の命は、柚木家が「照る日の杜」に入信していなければ喪われた命にはならなかったのだから、宗教で殺された命って見てもいいと思う。一応。でもご神体様に踏み躙られたわけじゃない。手を出したのは彼の家族だ。なら、「命」って誰の命だ? 他だと今のところ難病の子供の件しか思い付かない。小太郎周り、例えば親族や友人に何かあったのだろうか。ここが小太郎の「深い絶望」? 
 この件……万夜様の関知していることではないと祈るしか無い、って、思いたかったのだが…あの……これ…さ…(万夜様パートの②で続きは触れます) 

 小太郎が持つ万夜様対する感情だけど、どう頑張って見ても、いいものでは、ない。「お前(万夜様)みたいに命を軽んじる奴は嫌い」「お前をメサイアだとは認めない」ってはっきり言ってしまっている。でも「僕は君に殺されたい!!」の直前、敵にやられて倒れ込む万夜様の傍で必死に寄り添う姿は、万夜様を心配するものだった。「傷は深くない!」って声を掛けていたけれど、万夜様の命が喪われたくないから言っていたように見えた。小太郎は「いのちだいじに」の精神だからかもしれないけど…でも、万夜様に死んでほしいほど嫌いでもないのは明らか……。「死にたいなら勝手に死ね」とか言われてたけどね。小太郎、目の前では死んでほしくないんだろうな。 

 小太郎は「御池万夜」を好いてはいないけど殺したくはないし死んでもらいたくはない。小太郎は「ご神体様」を殺したい、でも、真実を知ったとき、彼の中で「ご神体様」と自分のメサイア「御池万夜」は完全なイコールで結ばれるだろうか。小太郎は「御池万夜」のことを殺したいほど嫌ったことはないのだ。それに、今更「元」ご神体様を殺し直しても、万夜様を殺して小太郎が得るのは新しいメサイアだけ。踏み躙られた命だって戻りはしない。小太郎が何故ご神体様を殺したいのか、その理由如何かな。 

 ついでに気になってるのが、小太郎はいつ(自分が生きていた頃の)ご神体様が死亡したって知ったのか。『暁』では「新入生にサーバーへのアクセス権は与えられていない」ってことだったけど、『暁』~『悠久』の間には与えられたのだろうか。チャーチのサーバーにある「照る日の杜」の項目には新しいご神体様が据えられたことも含めて書いてありそう。情報提供者がいる…らしいし? 情報提供者はまだ杜に潜ったまま生きてるのだろうか。
 あとは「哲学者より愛を込めて」の献体ナンバー(万夜様が23番、小太郎が35番)が死亡順なら、万夜様の後に小太郎が死んでることになるので万夜様刺殺→小太郎刺殺の間に知ることができたかな、とは思いつきはしたけど……こっちはなさそう。万夜様の顔も知ることのできない立場だったらしい小太郎がご神体様刺殺という下々には全力で隠さなくてはならないだろうレベルの情報を掴めるとはちょっと考えにくい。最初に挙げた場合か、あるいは一嶋に聞いたか。一嶋なら万夜様がそのご神体様だったことは伝えそうにない。……っていうか、有賀・加々美・小暮が『暁』の段階で知ってるのに『悠久』に至っても小太郎が万夜様=元ご神体様ってことを知らないの、もしかしてチャーチ内箝口令でも敷かれてない? 万夜様が先輩とかに頼んで箝口令敷いてる? 進んで本人に言うことでもないんだろうけどさ…? 万夜様が露骨に仄めかしてるのに全然気付いてなさそうだから鈍いだけか?  


 次は万夜様について。 
  
 突然どかんと明らかにされた小暮の闇もやばかったけど万夜様も負けず劣らず大概な闇を見せつけてきた。『暁』『極夜』で片鱗も見せなかった希死念慮(と表現してよいものか)の表出。「御池万夜」自体私の好みに突き刺さるというのに、長江さんの演技が良くてとてつもない相乗効果を発揮し万夜様信者は虫の息。なんだあの鬼気迫る叫び。あの叫びで万夜様(と長江さん)すごいって思わなかった方います? 私は例の場面を思い出すだけで涙目になるし心臓が痛くなる。「僕と願いは一緒か」の辺りで結構きつかったのにあの叫びは駄目だ。 
  
 ①何故「小太郎に」殺してもらいたいのか  
 ②小太郎の項で触れた「奴は信仰を理由に人の命を踏み躙った。…それから…」の件について 
 を考えるだけ考えました。万夜様のこととなると相変わらず長いし纏まってないですが見逃してください。 

①何故「小太郎に」殺してもらいたいのか 
 「殺されたい」が願いであるからには、万夜様の中における自身の死がどういうものなのかをまず考える必要がある。『暁』までを視聴した時点で、 
  
 「死に場所・死に方にはある程度こだわりがあるっぽい。船上で砲撃されて「野垂れ死ぬ」のを嫌がってるから。万夜様は自身の命をそうやすやすと投げ捨てたって構わないとは思ってない。「辛かった」けど自暴自棄になるような内面ではない」 
bud-stg.hatenablog.com


…って思ってた。ただの殺されたがり/死にたがりではない。野垂れ死には嫌がっていたし、『悠久』で「僕は【君に】殺されたい」と願ったのだから。『暁』の時点で小太郎に殺されたがってるようには見えないので、殺されたい感情が『暁』であったとしても極々薄いか無意識レベルだろうなぁと。 
 (無意識レベルであったかもしれないって思わせてるのが、『暁』で空気読めてない思いやりマイナス値みたいな発言(「有賀さんも昔殺し屋だったんだって?」、「これってどれくらいの被害になるの?」→「なーんだ、そんなもんなの!」、「悠里ってイカれた人が~」)を、小太郎の前でしかしてない疑惑のせい。小太郎が嫌いそうな台詞わざわざ言うことでヘイト稼いでいたんじゃないだろうなと。生意気な性格故の発言じゃなくて小太郎に殺してもらいたいからわざと反感買うような発言していたんじゃないかって。ただ、これを殺されたい感情が明確になっていたと仮定してしまうとそれらより後の「なにそれ、僕嫌われてんの?」と矛盾する気がする。「僕嫌われてんの?」発言、私は万夜様が友人の作り方(他人とどう友好関係を築けるか)を知らない・生育環境が歪んでいたせいで他人の不幸を愉しむ性質になっていて、その性質は価値観が比較的一般人に近い小太郎と合わず、嫌われたいわけじゃないのに嫌われてしまっており、万夜様は何故自身が嫌われているのかわからないといった台詞だと考えていた。嫌われたいなら嫌われていることを気にする必要がないから。だから「『暁』の時点で殺されたい感情が存在していたと仮定しても」無意識レベルっていうのが推測。) 
 まあ思いやりマイナス値発言を小太郎の前でしかしてないっていうのが単なる偶然ってだけの可能性あるので……まあ……「あるかもしれない」程度の話である。今のところは。
 …………ここまで考えておいてアレだけど、万夜様、思った時にすぐ口にしているとか、気まぐれで発言しているとか、それだけかもしれない。これまでの台詞が繋がっているという前提が間違ってるかも。「嫌われたくない」と「殺されたい」は同時に存在していても矛盾する感情じゃないし。矛盾した感情があったとしても別に何もおかしくはないし。万夜様難しい。 
 話を戻す。 
 「僕は【君に】殺されたい!!」の言葉通り、小太郎に殺してもらいたい。万夜様は、万夜様にとって意味のある死を欲している。その「意味」を現段階で出ている情報から無理矢理考えるなら、小太郎に殺されることが万夜様にとって救いだから、っていう理由。「小太郎に殺されること」というより、「小太郎が万夜様(=小太郎が生き返らせてまで殺したがっている元ご神体様)を殺すこと/自分が死ぬことで嫌いな自分とのメサイアという関係が解消され別のメサイアが充てがわれること」、が小太郎にとっての救いなのだと万夜様が認識しており、それを叶えることで小太郎を救いたい願望・小太郎を救ったという満足感を得たい(満足感を得ることで万夜様も救われる)。だから敵の手で死ぬんじゃなくて、小太郎に「元ご神体様」を殺させたいっていう……小太郎以外の人間の手によって命の危機に瀕したことでそれを強く実感したとか……。自分の死後、別のメサイアが小太郎に充てがわれることを「悪くないか」なんて言ってしまっているし。 
 元とはいえ生まれてから一度死ぬまで「ご神体様」だった万夜様だから、サクラ候補生となった今でも誰かを救う神様に近いものとしての思考が根を張っていそうだなあって考えが少し。小冊子で出てきた話になるけど、杜の外に居続けて穢れたことで万夜様が『極夜』で見せたような能力や神託を下ろすことができなくなっているのなら、万夜様が目の前の誰かを救うことはその身をもってすることしか出来ないから……?(身を粉にしてまで誰かを救いたいと思うようなお人好しかと聞かれたら頭を横に振らざるを得ないのだけれども。自己満足も兼ねた願い故にあそこまで必死になったのか?)  
 一瞬「小太郎がメサイアに選ばれたから」っていうのも考えたんだけど、…どうかなぁ。もしも小暮がメサイアになってたら、その時は小暮に殺してほしいとは望まなそうだなぁ。……小太郎がメサイアになってしまったから殺されたい願望が目覚めた可能性…? ……。小太郎がメサイアじゃなかったとしても殺してほしいと望んだだろうか…いや、…そもそも殺されたいと望むこと自体生まれただろうか…? 
 ただこれだとなんで小太郎に自分がご神体様だって伝えないのかがわからないっていう謎が出てくる。殺してもらいたいならさっさと言えばいいのでは?って。『暁』でも「僕に対する振舞いに気をつけろよ」→「なんでもなーい」って言ってはぐらかしてる。『悠久』でも「僕のことも調べてみたら?」、と自分から明かそうとはしないスタンスが変わらない。小太郎が自分の力で見つけた情報から、小太郎自身の意志で道を選ばせたいのだろうか。神様が啓示で人の子の進む道を示すのではなく。だからあの絞り出すような吐露は「僕は君に殺されたい」「君が僕を殺してくれ」と望み/頼むかたちになっているのだろうか。思いを伝えただけで、「殺せ」という命令形ではない理由というか。殺させるのではなく、小太郎に自分の意志で自分を殺させたい、っていう。 
 命の危機に瀕しながら小太郎に励まされると「また」死に損なうのを物凄く嫌がり、「僕は君に殺されたい!!」と叫びながら小太郎の足元に縋り付く万夜様の姿は、まるで小太郎が神様で万夜様が救いを求める人の子のようだった。率直に言って美しいと感じた。前は小太郎が信者(人の子)で万夜様が神様だったのに。万夜様も人の子なのだけれど。 

②小太郎の項で触れた「奴は信仰を理由に人の命を踏み躙った。…それから…」の件について 
 私は配信を何度も見直すまで誤って記憶をしていた。万夜様の台詞に「…これじゃ、アイツが本当のことを知ったら僕は殺されちゃうな……あの時みたいに」っていうのがあって(太万頭島へ向かう前、小暮勧誘直前)、私はこの「殺されちゃう」が、小太郎のご神体様殺したい発言の後に発したものだと思い込んでいた。「本当のこと」とはご神体だったことを指しており、それを知られたら殺されちゃう、という意味なんだと。 
 でもそうじゃない。「人の命を軽んじる奴は許せない(小太郎)」→「アイツが本当のことを知ったら殺されちゃう(万夜様)」→(研見会組との接触・ハングドマンによる独立宣言)→(バベルの塔の件・「こんな感じぃ?(万夜様)」)「ご神体を生き返らせて欲しい(小太郎)」の順だった……。 
 「殺されちゃう」発言の前に小太郎は万夜様にこう告げた。「俺はな、……お前のように人の命を軽んじる奴は許せない」、と。この時点で小太郎は万夜様に自分がご神体様を殺したいという願いをまだ伝えていない。「人の命を軽んじる奴は許せない」とだけ聞いて「本当のことを知ったら僕は殺されちゃうな」と万夜様は考えたんだ。 
 つまり、「本当のこと」は、自分が元ご神体だったってことじゃない。「本当のこと」を指してるのは、きっと、小太郎が許せないこと、人の命を軽んじること。確かに万夜様は他人の命を軽んじる傾向にはあった。『暁』の衛星墜落の一件に現れてる。でもそれは小太郎に隠してない。思いっきり目の前で言ってる上にすぐ怒られてる。 
 万夜様には、まだ明らかにしていない「本当のこと」がある。それは小太郎が知ったら、殺されそうだと、万夜様が思う程度の……。この「本当のこと」っていうの、ご神体様時代に「人の命を軽んじる」ことをしていて、それが「それから…」の件なんじゃ、ないかと。 
 ……。  
 ……嘘だろ? 考えれば考えるほど薄暗い方向にしかいかない私の考察(妄想)だけれど、これは特に当たらないでほしい。私は考察もどきを繰り返しているが、それは決して今後の展開を先読みしたいからしてるわけじゃなくて、なんだ、言わば二次創作的なあれなのだ。まだ描かれていない白い部分を、整合が取れるように空想する。妄想癖甚だしい人間ってだけだ。思いついてしまったから今回文章にしたけれど、今後の作品で上記に近い事実が「正解」なら私は劇場で瀕死になるに違いない。でも万夜様の結末までは死ねない。 
 ご神体様を恨んでいる一件が、「照る日の杜」がしでかしたことなら、神託を下ろす存在だった万夜様が関与していない可能性だってあるんだ……。小太郎がご神体様を殺したいのは、「照る日の杜」の罪を中心にいたご神体様に償わせようとしていたっていう話。もしそれなら、直接関与していないということで小太郎の殺意が万夜様以外に向けられるかもって。それなら小太郎の殺したい願望が解消されるので明るい関係への一歩になれば、と…。万夜様は殺されたがってるけど……。 
 ……ああいや、回避パターンがないわけでもない。万夜様が「人の命を軽んじる奴は許せない」の前に、小太郎がご神体様への恨みを抱えていることを知っていればいい。このパターンだったとしても小太郎の望みを聞く前に「殺されちゃう」という発言・「死んだ照る日の杜のご神体を生き返らせて欲しい(小太郎)」→「…恨んでるんじゃなかったの?(万夜様)」の流れに矛盾は生じない。後者は恨んでいると思っていたのになんで?、というニュアンスだったと考えれば、いける。問題はいつその情報知ったのって話だけど……生前なり、『悠久』に至るまでの間なり、どうとでもなる。 




 ……万夜様、生きて「卒業」できる日、来ますかね。 
 生きて幸せを掴んで欲しい信者としては当の万夜様の望みが「殺されたい」ってだけでもう頭抱えてるけど、その、……万夜様が幸せになれる時は迎えられますか……? 

煌めき

 突然ですが、『KING OF PRISM PRIDE the HERO』を予備知識すっかすかの状態で観に行ってきました。

kinpri.com


 『KING OF PRISM』の一作目、『by Pretty Rhythm』すら見ずにです。キンプリも同じ世界の別の話(?)らしいプリパラも、「名前だけ知ってる」程度です。なんで行ったかって、

① 舞台キャストさんも参加の応援上映が開催
② 応援上映の日に舞台版のライブ・ビューイング開催決定の報
③ 「好きな俳優さんは出てるけど作品よう知らんし…」という理由で舞台版のチケットは取らなかった私、「ライビュやるのか…行ってみようかな…」という気持ちになる
④ でも作品がわからない。(この時点での知識は「プリズムの煌めき」、「無限ハグ」、「二つのグループが対立してるらしい」、「アイドルもの」程度)
Twitterのフォロワーさんや友人Yにキンプリのことを聞いてみる(ここでプリパラとかと同じ世界の話(?)だと知る)
⑥ 友人Y「じゃあまだやってるキンプラ(『PRIDE the HERO』の略称らしい)を明日観に行こう」 私「よかろう」

 こんな感じです。
 フォロワーさんに教えていただいた「90秒でわかるKING OF PRISM」 (https://youtu.be/LPbThBxrV6k) という動画は見ました。あの動画は名前を「240秒で謎が深まる」にした方がいい気がしました。
 一条シン君、香賀美タイガ君、如月ルヰ君以外の顔と名前は一致してなかったし、正直まだ名前覚えきってません。頑張って覚えます。お許しください。


 ちなみに同行してくれた友人Yのステータスについてざっくり説明すると

・『プリリズ』(?)(51×3話)を見ている
・キンプリの劇場版一作目は見てる
キンプラは見てない

とのこと。


 道中私のがばがば知識を友人Yに補完して貰いながらいざ映画館へ。
 お互い朝から何も食べてなかったのと、チケットを取ったときに周囲に他のお客さんが来なそうな埋まり具合だったのでお互いドリンクを持ち、ポップコーンのMサイズを二人で分けることにして、着席。



 チケット取ったときは間違いなく私達以外に三席埋まってたはずなんですが、他に誰も来ませんでした。貸し切り状態。

 まあ平日だしね…。
 
 宣伝や映画泥棒を見てから、いざ本編開始。


序盤「…アイドル達の全裸……屋上風呂…ゲス顔…」
中盤「どこから突っ込めばいいんだ」
終盤「ぷりずむのきらめき」

終了後第一声「わからない………………………」


 初見の語彙力を殺す作品でした。
 日常パート中は私も友人Yもポップコーン食べてたのに、二人ともプリズムキングカップとやらが開催されるともう何も口にできていない。お互い飲み物は半分以上、ポップコーンも同じくらい残ってました。宣伝含めて90分はあったはず、お腹も空いていた、室温は程好かった、なのに、なぜ……。
プリズムショーで目一杯ばらまかれるプリズムの煌めきによって私達の胸がいっぱいにされ、理解力は滅び、語彙力は死にました。
 ストーリーはちゃんと理解できたのですよ。事務所(?)のピンチを救う難易度の高いたった一つの条件を達成するために頑張るお話。アイドルものの王道ですね。
 ただ頻繁にぶちこまれるプリズムというものに私の魂のステージが追いついてない。なんか回ることが大事らしい。雪山も作れる(?)。人も吹き飛ばせる(?)。虎や龍も創れる(?)。あとプリズムのおかげで1200億円が浮く。すごいけどそんなこと頻繁にされたら経済が回らなくなって失業者が溢れてしまうから選ばれし者にのみ使える程度で丁度いいなと思いました。
 プリズムジャンプ?の難易度?かな?が高いものを成功させると会場の観客→世界→地球→太陽系、とプリズムの影響を受けるものが…増える…? 太陽系ビリヤード…?

 わからない

 わからない……………


 ああでも、なんか、観たら元気になれる(?)作品というのはわかりました。上映開始から三ヶ月経って尚通常上映だけでなく応援上映も開催されるだけありますね。


 設定がよくわかんないので今度時間取れたら劇場版一作目を見ようと思います。









 この作品どうやって舞台化するんですか?

ブログタイトルを変えました

 特に意味はありません。

 このブログを作るにあたり、一応名前つけよう、って思ったのでつけましたが……頻繁に劇場に通う人間ではないんですよね。あと今後DVDとか見たりして感想書くこともあるだろうし、「観劇」の字を冠するのはなぁ、という思いが出てきたからです。本当にそれだけです。

 ネーミングセンス皆無なので好きな本の中から、ぞわっと来た一言をお借りしました。多分気分で変えると思います。何の本かわかった方は私と趣味が近いかもしれません。

 

 あ、メサイア『悠久乃刻』は観ました。劇場でも配信でも。

 GyaO!でアンコール配信期間中ですので浴びるように観まくって思いをWordにぶつけているところです。

 大阪千秋楽が終わったらブログにあげようと思ってます。

 それまでに駄文を削りスマートにしたいものです。

 がんばろ。

 

個人的万夜様の魅力紹介&『悠久乃刻』観劇前にまた懲りずに万夜様について考えた

※こことは別に『メサイア』をあんまり知らない方向けに万夜様ダイマ記事を作りました

御池万夜様は、いいぞ - 「これもいずれ、赤く変わるわ」

 

 

 

個人的に万夜様の「ここが好き」ってポイント

①名前

→「御池万夜」。「御池」もだけど特に「万夜」がいい。この組み合わせがいい。御名前は「万の夜」なのに万夜様の雰囲気が薄命そうな感じなのでギャップめいたものもよろしい。(信者としては幸せに長生きしていただきたい)  「まよ」はどちらかと言うと女性名なので万夜様の中性的な美しさを出してる。いい。

 

②経歴

新興宗教の元ご神体様として俗世から半ば隔離された環境で20年以上過ごしてたっていうところが私のツボというか、なんというか、そういう普通じゃない経歴持ちのキャラが好きです。(メサイアのキャラクターに普通の経歴持ちなんかいないんだろうけど)  なんだこの闇の塊みたいな経歴…。しかも本人はこのご神体様時代を好意的に受け止めてないところが更に闇。ご神体万夜様は一体何をして…いや、何をさせられていた…?

 

③性格

→「新興宗教団体の元ご神体」「山中で暮らしていた」なんて経歴でこう、儚げな…憂いを帯びた…そんな性格かと思いきやそんなことはない。講談社文庫版原作に収録されている『哲学者より愛を込めて』で初めて万夜様を知った人は是非劇場や映像で驚いてほしい。サクラ候補生随一の生意気さ。空気も読めない。(そもそも読めるだけの常識やコミュニケーション能力を培えない環境で育った可能性があるのを考えると少ししんどい)  他人を下に見てるくせに、極夜で間宮の頼み(?)は聞くし有賀との橋渡しまでする。死者には優しいのかもしれない。割と面倒臭がりなのに。面倒臭がりなのに!!! そして時折覗かせる憂いと儚さ。最高。あと他人の歪み?というか、抱えてる暗いものは結構すぐ見抜いたりする。万夜様はすごい。

 

④滲み出るサディスト

→『暁乃刻』登場シーン(役名とキャストの名前が出るとこ OPか?)で敵と戦いながら笑ってる。 その後別の戦闘シーンで倒れた敵の肩をとんとん叩いて自分の方に意識を向かせてからの良い笑顔で顔面蹴り。こわいわ。でもサクラ候補生としては戦闘能力がまだまだ未熟なので白崎に二人がかりで負けるし結構ボロボロにされてる。特に敵にボロボロにされてるときはすっごい嫌なんだろうなーーって思う。強くなってください。万夜様が愉しそうにされているお姿が私は好きです。

 

⑤戦闘スタイル

→万夜様の戦闘スタイルは基本蹴り。これに関しては万夜様を演じる長江崚行さん曰く、「殺陣指導の六本木康弘さんが役者の意見を聞きながら組み立ててくれる方」「柚木が元柔道選手で上半身を使うスタイルなので対になるような感じに」らしい。(言葉はうろ覚えなんですが概ねこんな感じのことを悠久前にツイキャスで仰ってた、はず)  あと長江さんにテコンドー経験があるそうなので、役に沿ってというよりは「柚木と対に」「長江さんの経験」という要素から創られたスタイルだと思うのですが、いや、万夜様は敵の血とかで自分の手を汚したくなさそうなのでピッタリすぎる。(もし拳主体のスタイルだとしても私は「敵を自分の手でぼこぼこにする感触を味わいたいサディストか!」って言って喜んでると思います。万夜様信者なので都合よく解釈します。) 跳んで敵を蹴り飛ばすときにメサイアスーツの裾がひらひらするの格好いい。

 

というわけで私の感じている万夜様の魅力でした。

広がれ万夜様信者の輪。

 

 

 

それ以外はこの記事読んでいただければ私が万夜様のこと考えすぎてるのはわかっていただける気がします。

『MESSAIAH』シリーズに手を出しました。 - 「これもいずれ、赤く変わるわ」

 

 

 

以下は小説や舞台中の台詞・表現をもとにした半分以上妄想で構成された代物です。

「万夜様はなんで柚木に自分が元ご神体様だと伝えないのか?」という点について考えてみました。

あと多分前の記事(上記リンク先)でも似たような事書いてる。いろいろ拗らせ万夜様のモンスターペアレントと化した上考察の素材があんまり多くないからね、しかたないね…。

 

 

 

 

 

 

『暁乃刻』で柚木と二人で対有賀戦闘訓練するとき→「(柚木に対して)やっちゃっていいみたいだよ?」

 万夜様の扱いが(万夜様的に)雑な件について→「…お前こそ、僕に対する振舞いに気をつけろよ」

 万夜様、明らかに柚木を自分より下だと見てる件。いや、万夜様が「自分より上」って捉えてる人間がこの世にいるのかは知らないけど。にしたって柚木に対してはこれが露骨なのは柚木が元信者だって知ってるからでしょうね。そうじゃなきゃ同期である小暮にそうしない理由が不明になっちゃう。元信者(=元ご神体様たる自分より下、かつて自分を崇拝していた立場の人間)だからこそぞんざいに扱われるのが万夜様は嫌なんだと見るのが自然な気がする。

 じゃあなんで万夜様は、極夜と暁を超えても柚木にそのことを告白しないのか、って話で。扱いが不満なら言えばいいんですよ、自分が「照る日の杜」元ご神体様だって。そうしたら元信者の柚木くん掌返すかもしれない。でも言わなかった。ずっと万夜様はそれを伝えずにサクラ候補生として柚木といた。考えられた理由として

 

 ①万夜様自身、ご神体様として生きていた過去に何らかの負い目がある(ので、柚木含めて他人に言いたくない)

 ②チャーチでの生活中(もしくは生前)、柚木が「照る日の杜」について(あるいは「ご神体様」について)不満を述べておりそれを万夜様は知っている

 

…の2パターン。

 まず①について。これは『暁乃刻』でスペクターの頭撃ち抜いたときの台詞「やっと解放されたって顔してるね、そんなに生きるの辛かったの? …そっか、僕と一緒か」から。「生きるの辛かった」が「僕と一緒」に掛かっていると思うので、万夜様はご神体様時代を指して「辛かった」と見てる。「辛かった」ことが信者に対する負い目に繋がっている可能性。万夜様生者は救えないし…死因もそこが原因だからご神体様時代は万夜様にとって幸せな時間じゃなかったんだろうなって…まあ幸せだったらサクラ候補生として拾われないよね…。それ相応の闇が…ある…。

 ②については、まあ、いくら生意気で割と空気読めてない(読んでない?)万夜様でも言わないだろうなってパターン。万夜様、柚木に嫌われてる(疑惑)のとき微妙な反応してたから。少なくとも柚木に嫌われてる・避けられてること喜ばないって感じの。万夜様柚木に嫌われたくなさそうなんだよなあ…『暁乃刻』だけの描写だけど…。嫌われたくないならあんな口の聞き方してないでもっと友好的にすればいいのにって思うじゃないですか、でも万夜様アレだわ、友達作れたことないわ、絶対。顔出し割とNGっぽいし…下手すりゃ学校とか行ってないのではなかろうか…? あの性格考えると周りの大人は万夜様をきちんと育てはしなかった。ご神体様、神様の依代、客寄せパンダならぬ金寄せご神体様だから、性格は重要視されるところじゃない。もし「御池万夜」が大事なんじゃなくて「御池万夜の肉体」だけを大事にされてたとしたらグレるよね…? 新興宗教団体のド真ん中で生まれたときから崇められる(大事にされる)ご神体様として育てられて、「辛かった」経験がその約20年の中にあるのなら、それはあの人当たりの悪い性格に出たんじゃないかと。難病の子供を持つ親が大金注ぎ込む団体が「照る日の杜」なら、救いを求める人々(=幸せではない人たち)の中心にいたのなら、万夜様の周りはもう神様に縋ることしか出来ないほどの他人の不幸で満ちていた。それなら万夜様が他人の不幸を愉しむ発言をしていたのも、自分の中では納得がいくところがある。だってそれくらいしか日々のストレス解消になれなかったんじゃ…って…。

 

 まあここまで妄想なんですけどね。

 どうも『悠久乃刻』で万夜様・柚木・小暮辺りに新しい何かが投下されたっぽいです。しにそう。メサイア誰になったんですかね……。

 

 次更新する時は『悠久乃刻』東京千秋楽後になると思います。ネタバレ満載になると思いますが、どうやらニゴステでネット配信が有るので許されるかな…と…? 大阪まで待ってると書いたこと忘れそうなので…ちょっと考え中。